僕は学校の勉強が本当に苦手だった、
そんなだから、通知表はいつも散々な結果・・・(苦笑)
でも苦手だったが、テストの点数や通知表がどんだけ悪くても
何も気にしていなかった(とくに低学年の頃は)
それは両親のおかげ、
とくに父ちゃんのおかげかなと思っている。
僕の父ちゃんは自宅で紳士服の仕立てをしていた。
優しくて物静かな父ちゃんだったので、
怒られた記憶がないほどだった。
僕はいつも終業式が終わり家に帰ると、
一番に仕事部屋に向かい、
他の子なら多分見せたがらないであろう
その散々な通知表を父ちゃんに
満足げに見せるのだ(笑)
すると、通知表を一通り見た父ちゃんは、
いつも決まってこう言ってくれたのだった。
「よし、よし」
よく頑張ったとか、もっと頑張ろうとか、
それ以上もそれ以下のことも言わない。
ただ目の前のその時の僕を「よし、よし」と
そのまま受け止めてくれていた。
今思えば、僕はその言葉が聞きたくて、
一番に見せていたのかもと思う。
そんな僕もいまでは父ちゃんになり
息子も13歳になった。
父ちゃんのようにはいかなくても、
今以上でも以下でもない、
そのままの息子をちゃんと見ていたいなと思っている。
父ちゃんの「よし、よし」は、
今でも僕の心の支えになっている。