「あなたの足りないものはなんですか?」
“For those who didn’t fit And those who did. “
だめな人とだめでない人のために。
ずいぶん前に友人がプレゼントしてくれたこの絵本、それがシルヴァスタインの絵本「ぼくを探しに」でした。
シンプルな絵と言葉なのですが、とても大切なことに気付かせてくれる絵本なのです。
僕(この物語の主人公)には何かが足りない、だから楽しくないんだと自分の欠けている部分を埋めるピースを探しに行くというお話です。
「僕は欠けているのでうまく転がることができない」
だけど歌いながら行く、花のにおいをかぎ、みみずと話をしたり、時にはかんかん照り、そして吹雪の日もあります。
「山を登り、そして下る、追い越されたり、追い越したり」
そんな旅の途中には、いろんなかけらとも出会うのですが、大きすぎたり、小さすぎるもの、自分にはまるピースだと思っても、途中で落としてしまったり、逆にきつくくわえすぎて、壊してしまうのです。
「かけらはなかなか見つかりません・・・・」
でもある日、とうとう自分にピッタリのかけらを見つけたのですが・・・・
そのかけらをそっとおろし、僕はまたかけらを探して転がっていく。
足りないものって本当は何?
本当にその、「もの」 がほしいの?
足りないと思う、その思いを埋める「もの」ってなんだろう?
「ぼくを探しに」この絵本にあなたが足りないと思っているその「もの」のヒントがあるかもしれませんよ。
絵本「ぼくを探しに(The Missing Piece )
シルヴァスタイン作・倉橋由美子訳
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